読書メーターというSNS

趣味の一つが読書で、現在の趣味の中で占める割合の数値にするとしたら40%くらいになるだろうか。以前に図書館から大量に本を借りてきては貪るように読んだ時期があった。最近は分野の幅を拡げる段階が一段落したと感じていて新規の本を読む割合がだいぶ減った。その代わり自分が大事だと思う本を繰り返し読んでいる。


今の読書の趣味と切り離せないのが読書メーターというSNS。Facebookはとうの昔にすぐに止めてしまっているけど、この読書メーターは特に無理をせずに丸6年も続いている。フォローする、されるは他の多くのSNSと同じだけど読書メーターは投稿内容は本の感想がメイン。Twitterのように読書と関連のないつぶやきも投稿できるけどそれはサブでしかない。


Facebookは本名で繋がっている人たちの近況が留まることなく目に入ってくる。その近況は一応は本当なのだろうけどおそらく着飾っているところも多々あって、ただ自慢を眺めることになる。それに反応してこちらも負けじという気持ちになってしまったら沼にはまってしまう。自分の悪い面はうまく隠すことができるので、人間関係の悪い面が強調されやすい道具なのだと思う。やったことはないがInstagramも似たところがあるだろう。


読書メーターは本名でない。一部本名の人もいるかもしれないけど。投稿文字数も255字の制限があるしFacebookよりはTwitterに近い。あくまで主役は本のため投稿者の自己主張はできるけど投稿者自身はメインにはならない。Facebookと違って他人と自分を比較するようなことが起こりにくいし、自分をブランディングする必要もない。感想の投稿数は本当に人それぞれなのでそれで競い合うようなことはない、マイペースで進められる。でも一部に人は感想の「ナイス」(FacebookやTwitterでの「いいね」)を集めることが主目的になっている人もいるかもしれない。


フォローしている人の感想に触発されて、自分の読みたい本が増えていくのは好循環といえる。そして感想は書いて投稿する作業によって自分の考えの整理と文章の上達もできると良い事ずくめ。少なくとも私の場合。


同じ本を読んでもそれに対して抱く感想と、その書き方は千差万別だし、その人を構成している本の分野の組み合わせもほぼ同じ人がいない。一部は自分と似たような本の傾向と思ってもその他のジャンルは大きく違うもの。人の多様性を楽しむこともできる。