メダカの飼育 - 閉じた生態系という目標

 この夏にメダカの飼育という新たな趣味が一つできた。知り合いの知り合いから息子がメダカをもらうことになった。だけど案の定というかすぐに世話は父親の役目となる。きっかけは息子だがすぐに自分の趣味となった。ベランダで10号の鉢(容量約10L)で飼育している。小学生の頃にも飼っていたけどよく覚えていないのでほぼ初めての感覚だ。


今ではその鉢を毎朝出勤前に眺めている。餌を与えてメダカの動きをただ眺めているだけでもなかなか飽きない。もらってすぐ卵を産んで隣に置いた小さな鉢(どんぶり)に分けている針子(稚魚)の日々の成長も楽しみになっている。


正確には眺めているのはメダカだけじゃない。水草が日々伸びていく様子、鉢の壁面につく藻を食べてもらうために入れた同居人のミナミヌマエビ、いつの間にか発生してくるミジンコ類など、鉢の中のその小さな生態系の毎日眺めてその変化を実感することがおもしろい。


正直、私は面倒くさがりの性格なので、眺めるのはいいのだけどできるだけ手入れをしたくないという思いもある。放置と言ったら言葉がよくないので、鉢の中に小さな閉じた生態系と作り上げてあとは自動で循環してもらう、と言い換えたら印象が良いだろう。今は餌を与えているけど水換えは行っていない。水草を多めに入れているせいか水の透明度はそれなりに維持できている。餌を与えないで循環させるためには、容器に対してメダカの数が多いかもしれない。10Lに対して20匹近くはいるのだ。


親メダカは小さい稚魚と餌の区別がつかずに食べてしまうため、稚魚を育てるために親メダカと分離するのが鉄則となっている。閉じた生態系を目標にするのならここも手を加えないでおきたいのだが、その場合は稚魚が隠れて育つためにさらに植物の密度を高める必要がある。水面に浮かび根が多いポテイソウがよい聞くが、その場合は観察しにくくなる問題がある。水槽と違って鉢の場合は真上からしか眺めることができない。


まだ経験も足りないし、観察も重視したいのですぐには無理かもしれないけど、数年のうちには循環環境を実現したい。


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