夫婦関係の標準とは

 どの程度の夫婦の仲の良さ(悪さ)が普通になるのだろうか。定量化するとしたら、週にまたは月に何回喧嘩をするなどのアンケート結果でその平均や中央値といったところになるのだろう。


喧嘩といってもレベルがある。小言程度のものから離婚が見えているものまで様々だろう。まったく喧嘩はしなくても家庭内別居状態で実は喧嘩している状態がまだマシというものもある。


他の家庭の夫婦仲をなかなか観察する機会がない。直接は自分自身と両親しか知らない。女性なら主婦同士でこの辺を話題にすることは多そうだけど、男だとほぼ話題にすることがない。それでも本で読んできた知識や少ない聞いた話からすると、喧嘩をするのは普通であって妻は夫に対して常にイライラしているのも普通と言えるようだ。普通といっても少ないけど珍しくないという意味から半数以上まで幅があるのだけど、おそらく半数以上でないかと思っている。


この普通の状態の定義からすると我が家は普通になる。2人で一緒にいた場合、やっぱり妻は私に対してイライラしていないときよりもしている時間の方が長いかもしれない。私が気にしない細かいと思うことが妻にとっては細かいことではなく気になってしょうがないようだ。だいたいはよくそれが発端となって喧嘩になる。喧嘩といってもこちらはほぼサンドバッグ状態になって聞いているしかない。愚痴のシャワーを浴びる時間と言えるだろうか。


そもそも人間には女の方が男よりも詳細なことに気づくという性差が元々ある。それは種をばらまきたいために広く浅い目を持つ男と、我が子の質を高めたいために厳しく精査したい女の非対称性に由来している。なので男女が一緒に暮らしていたら女のほうが男に一方的に不満を募らせやすいのは避けて通れないことなのだろう。


不満を募らせるにしても、それを定期的に小出しに発散させるのと溜めてから一気に爆発させるのでは違う。間違いなく小出しの方が平和に近いと思う。幸いなことに我が家はこちらの型のようだ。一見平穏に見えてある日突然何かが起こる爆発型は考えただけで恐ろしくなる。


喧嘩をしていて私達はなかなかやばい状態なのかと思えることも時々ある。だけど妻は私に日常的に私以外の日々の不満を聞くことを強制してくるので、この点で頼られている?間は少なくとも最悪の状態ではないと思っている。


この記事では我が家の妻が悪者っぽい書き方に捉えられるかもしれないが、日々の喧嘩はもちろん私の方にも原因があることが多い。また、妻の細かいところによく気がつくところからくる整理整頓、掃除、断捨離などの能力は感服しているし改めて感謝している。


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