メダカ増えすぎ問題

 メダカを飼う人がほぼ全て直面する課題の一つが増えすぎるメダカの対処だと思う。まだ一夏の経験しかない私でも産む頻度と量を見れば容易に想像がつく。


真っ盛りの真夏にはメスはほぼ毎日10個単位の卵を産んでいく。しかも通常はメスは容器に複数いることだろう。その卵を真面目に回収し稚魚を育てようと思ったらねずみ算も真っ青だ。しかも夏の始めに生まれたメダカは夏の終りには成熟し卵を産めるようにもなる。


私のような初心者はそのことがわかっていても回収して別容器に移さずにいられない。初心者ゆえに観察欲が旺盛なのだ。事実、稚魚の日々の成長を眺めるのはとても楽しい。稚魚を別容器に移すのは親メダカと同じ容器のままだと稚魚は親メダカにすぐに食べられてしまうからだ。メダカは餌と自分たちの稚魚の区別がつかない。


言うまでもないが、飼育のための容器を大きくする、または容器の数を増やすことはその場しのぎで根本解決にはならない。例え容器を増やせても、その容器の置き場には限界がありすぐにその時が訪れる。我が家の場合は、メダカ飼育を始めた時にベランダに置くために最初から容器は鉢一つと妻と約束した。(後に稚魚用の小鉢を横に置くことをしぶしぶ了承してもらったが。)


根本解決は単純で2つしかない。卵または稚魚を放置してそのまま親メダカの餌にする、または誰かにあげるかだ。ビジネスセンスがある人は販売もできるかもしれないが。自然の川、池に放すのは生態系を乱すため厳禁とされている。飼育用のほとんどのメダカは品種改良されたものでそれが野生の種と交わるからだ。


誰かに譲渡していくのもすぐに知り合いの伝手は尽きそうで、最終的には卵を回収しないで放置しかなさそうだ。そもそも閉じた生態系の構築を目指しているのでじきにそうなる予定ではいる。